【活動報告】
・入学式
・保護者向け講演
・アイスブレイク
・手話&心理
・お菓子づくり
・テレビ番組の作り方に学ぶ
・コンピュータ
・着物と文化
・浴衣着付
・氷川神社に触れる
・理学療法士のお仕事紹介(スポーツ編)
・まちづくり
・測量実習
・AI・VRを体験
・いきものとの触れ合い
・さいたま市での農業体験
・学習発表会および修了証授与式
~~2018年度の活動の様子~~
入学式
日程:6月30日(土)
会場:芝浦工業大学大宮キャンパス
梅雨明けの晴天の中、多くの入学生、保護者の方々が入学式に参加されました。
式の司会進行は、子ども大学SAITAMAを卒業した中学生のお二人に任せて、入学生も真剣に来賓の方々や実行委員長の話を聞き、滞りなく進行しました。
途中、サプライズゲストとして、コバトンとマナビィも応援に駆けつけてくれました!
入学生の皆さん、これから12月22日(土)の終了証授与式まで、色々なことに興味を持ち、一歩先行く学びに挑戦してください!
保護者の皆様、来賓の方々、協賛企業・協力企業様、入学式に参加していただきありがとうございました。
これから約半年間、子どもたちの成長を温かく見守っていっていただけたら幸いです。
<保護者向け講座>講演
子どもの学習意欲を高める協働学習~教育現場の変化&家庭で出来ること~
講師:淑徳大学人文学部表現学科准教授 杉原麻美先生
協働学習とは?子供を取り巻く環境は2020年から大きく変わり始めます。
その中心となるのは「アクティブラーニング」
日本が世界を舞台に活躍する子供の未来の為に、本気で取り組む学習改革とは?
グローバルで雄大なテーマを取り上げつつ、しかし根本にあるのは「個性」だと気付かされます。
アイディアを形に、そしてそれを他人と共有し、そのままの他人を受け入れることから始まる協働で生まれる可能性は未知数。
違いを楽しみ、好きという気持ちから学びを深める環境こそが、子供の潜在的な学習意欲を呼び起こします。
シンプルでいて、とても難しく、それでも取り組まずにはいられなくなる!
家庭でも取り入れられるテクニックを盛り込んだ杉原先生の講話の魅力に引き込まれる90分はあっという間でした。
事後アンケートには、今日から息子に実践します。という言葉もあり、満足度を感じました。
悩める保護者に、迷えるお子様に、新たなる一歩を踏み出すきっかけとなる講座となりました。
<生き方学>アイスブレイク
クラス開き 初めての人と仲良くなろう!
対象:全学年
日時:6月30日(土) 13:30~16:00
会場:芝浦工業大学大宮キャンパス
講師:クラーク記念国際高等学校さいたまキャンパス 今窪一太先生、総合進学専攻生徒
<生き方学>手話&心理
手話であの唄を歌おう!&人のこころの仕組みを理解してみよう!
対象:5年生
日時:7月8日(日) 10:00~12:00
会場:埼玉福祉・保育専門学校 第1校舎 3階 302教室
講師:手話通訳士 高須一美先生、臨床心理士 柳忠宏先生
7月8日の講座は四年生のお菓子作りの講座と五年生の手話心理の講座でした。
五年生の手話心理は埼玉福祉・保育専門学校にて、手話であの唄(キセキ(GReeeeN))を歌おう!の講座から始まりました。
先生の『みなさん子ども大学SAITAMAにようこそ!』の導入の挨拶に子どもたちも少しシャキッとした様子。
パワーにあふれた高須先生のからの『手話は世界共通でしょうか?』という質問と、ホワイトボードに書く『軌跡』と『奇跡』。このお話から手話の講座が始まり子ども大学らしい本物に触れられる魅力的な講座でした。五年生のみなさんはキセキを一生懸命覚えてたので、おうちで手話が出来たことでしょう!
二時間目の講座は心理の柳先生からだまし絵を見せてもらいました。『気持ち悪い~』とか『あ~』など、さすが五年生反応が早い!
ものの見方は1パターンではないんだよ!と、これから成長する学生のみんなへのメッセージが、すでに大人の私にもしっかり届きました。
そして自分を知ろうということでエゴグラムのテストをしました。中学生向けのテストということで難しい言葉が出てきてましたが、さすが子ども大学の学生たち!『ルーズってなに?』『この漢字はなに?』とちゃんと知らないことを知ろうと質問し、全員テストに答えており、折れ線グラフを仕上げました。点数の高い所と低い所が自分の性格の特徴とのことです。自分を知ろう!テーマが深い!!
子ども実行委員の風川くんからの感想は、『日本と外国の手話が違うことは驚いた。心理テストも考えていたことが当たって面白かった』と二つの講座についてお礼を述べました。
今回の講座を通して、障がいや、人間の多様性の理解など福祉の心を学びました。
<生き方学>おかし作り
プロの道具を使ってウエディングケーキを作ってみよう!
対象:4年生
日時:7月8日(日) 10:00~12:00
会場:埼玉ベルエポック製菓調理専門学校 第1校舎 2階 実習室
講師:山本正隆シェフ(ドゥーブルシェフオーナー)
・埼玉県ものづくりマイスター(製菓部門)
・一般社団埼玉県洋菓子協会副会長
受付でお家の方と別れ、少しドキドキした表情を見せながらも一人で身支度を整えている姿が見られました。
小中学生実行委員も声を掛け、緊張も少しずつ溶けていきました。
広い実習室に入ると既に用意されている材料・用具に興味津々、これから始まるお菓子作りにワクワクしている様子が伺えました。
説明が始まると真剣な顔に変わり、見入っていました。次は自分達の番。シェフのようにスムーズいはいかないけれど、ボールに材料を加えて泡立て器で混ぜ、絞り袋を使いこなす姿は、小さなシェフに見えました。焼き上がったクッキーを見ると歓声が上がるほどでした。
次は赤いマジパンをシェフが魔法をかけたかのように瞬時に赤いバラに変身させました。学生さん達のバラは一つ一つ個性があり素敵な仕上がりとなりました。一人一台12センチ程のケーキにデコレーションもし、自分で作ったバラを乗せて完成です。美味しそうなケーキが並びましたが、残念ながら食べられずオブジェとして楽しみました。
実習が終わる頃には笑顔でいっぱいになり、楽しかったと沢山の声があがっていました。
自分たちで作ったクッキーは持ち帰り、お土産話と共においしく食べました。
<はてな学>テレビ番組のつくり方に学ぶ
楽しく!おもしろく!! 情報の集め方と伝える技術
対象:6年生
日時:7月15日(日) 13:00~15:00
会場:放送大学 埼玉学習センター 9階 第1講義室
講師:株式会社テレビ朝日 小林正先生
入学式の時に「我が家・我が町・我が校・わが○○のことで、聞いた人がびっくりすると思うことや知らないと思うことを3つ書いてみよう」のテーマの宿題が出され、それに関する写真や絵を用意して参加しました。
始めにVTRでテレビ番組の作り方、ニュースで事件を伝えるための情報集めのポイントの解説、その後講師の小林先生のVTRの説明補足、情報の伝え方のポイントの講話と続きました。
VTRの後や説明の合間に先生から「質問がありますか?」と何度か声がかかりましたが、皆緊張しているのか反応が少ない様子。
情報の伝え方として「学校の校長室にある熊の置物」を題材に、【大きさ】【数】【顔の違い】【意外な理由】などいろんな角度から「熊の置物」を表現しそれぞれに面白さを発見することに気がつき、だんだん話に引き込まれていました。
続いてグループごとに宿題の発表、一人1分と時間を当てられましたが、6年生になると授業でも何度も発表をしているようで、うまくまとめて話していました。
後半に入りいよいよ宿題をテレビ番組の原稿作成にする講義。
リポートのポイント、原稿作りのヒントを前半の「熊の置物」を例題とし、誰もがイメージできる表現作り、実際にニュースで使う原稿を使って、宿題のリポートを再び制作。
今度は参加している人全員に向けて発表する事に。「発表したい人いませんか?」と先生から声がかかった後、数名の挙手があり、一人発表が終えた後、時間が足りなくなるくらい次から次へと手が挙がりました。発表の内容も短時間で驚くくらい伝えたい事が聞いている人にイメージでき、中には自分の素直な意見を取り入れて面白く話してくれた子も。
また今回子ども実行委員は先生の話に合わせPCや機材の操作、照明の調整、ナレーションの担当をし、番組制作の一員のような経験ができました。
最後に先生への質問では前半の緊張した雰囲気とは違い質問攻め。子どもたちはテレビ局の仕事に関心あるようで、番組制作の苦労や楽しかった事、先生の好きなテレビ番組など先生個人への質問もあり、講座が終わるころはすごく盛り上がっていました。
子どもたちの中で、楽しく!おもしろく!!情報の集め方と伝える技術を得て、表現することに自信をもてるようになった気がします。
<はてな学>コンピュータ
「Sucatch」でゲームプログラムを自分で作って楽しんでみよう!
対象:全学年
日時:7月22日(日) 10:00~12:00、13:00~15:00、15:30~17:30
会場:埼玉大学 総合研究棟3階セミナー室8室
講師:システムエンジニア 國島惇先生
7/22(日)は埼玉大学にて、子ども達の期待も高かったコンピュータ講座を実施しました。
プログラミングの「scratch(スクラッチ)」を使ってゲームを作るという毎年大人気の講座です。
今年は初めての試みで、これまでスクラッチを触ったことのある子どものクラス(初心者クラス)とスクラッチを使ったことのある子どものクラス(中上級コース)とに分けて実施しました。
初心者コースは約80人の2クラス、中上級コースは約40人の1クラスになったので、1日3クラスに分けました。
初心者コースでもパソコンに慣れてる子もいれば、慣れていない子もいましたが、慣れてる子が慣れていない子を助けてあげてました。
講師の國島先生は、例年通りテンションが高く、子どもたちをグイグイ引っ張っていて、子どもたちもノリノリでゲーム作りを楽しんでいました!
毎年お手伝いに来てくださるクラーク高校の先生、高校生のお兄さんも丁寧にサポートしてくれていました。
本日、授業で使ったScratch(スクラッチ)はフリーソフトなので、パソコンとインターネット接続環境があれば、無料で利用できます。
本日の授業を入口に、興味を持った子ども達が、将来、職業にするかは別として、素晴らしいプログラマーになってくれたら嬉しいなと思います。
<生き方学>着物と文化
着物を通じて、日本文化を学ぼう!
対象:6年生
日時:8月1日(水) 10:00~12:00
会場:大宮ビューティーアート専門学校 5階カット実習室
講師:株式会社一蔵 いち瑠きもの着方教室 渭原梢先生
大宮ビューティーアート専門学校にて
『<生き方学>着物と文化 ~着物を通じて、日本文化を学ぼう!~』
の講座が実施されました。
“きものって何?”から、“いつからあるの?”“きものの歴史”
“きものの種類”“きものの文様”について学びました。
実際に着物にも触れて、礼装(振袖や留袖)と普段着(小紋や浴衣)の生地の質感等の違いを体験してもらったり
(触る前には手をウエットティッシュで、しっかり拭いてもらいました)、
文様を学んだあとは、各グループで、着物の冊子を使って、実際の着物からいろんな文様を探す作業を実施しました。
グループによっては20から30ぐらいの文様を探していました。
これから、オリンピックやインバウンドで来日される外国人等に日本文化の1つである着物について、
しっかり説明できるレベルまで学べたのではないかと思います。
ちなみに、オリンピックのマスコットの市松模様や、着物は3代着られる話、
反物から着物を作っていくイメージについても学べ、
これから、お祭り等で浴衣を着たり、目にする機会が増え、また、帰省時に、故郷に着物があった場合、
それを見て文様を確認したりすることができるようになったのではないかと感じております。
<特別講座>浴衣着付
着物を通じて、日本文化を学ぼう!の実技
対象:希望者
日時:8月2日(木)
会場:大宮ビューティーアート専門学校 4階ドレス室
講師:株式会社一蔵 いち瑠きもの着方教室 渭原梢先生
大宮ビューティーアート専門学校にて
『<生き方学>着物と文化 ~着物を通じて、日本文化を学ぼう!~』
の講座の延長として、着付けの実技講座が実施されました。
入学生の募集チラシにはない講座ではありますが、
“浴衣を自分で着られるようになる”を目標に
4年生から6年生まで、男女が参加してワイワイと楽しく着付けを学びました。
子どもたちは、何度も着たり脱いだりを繰り返し、
一生懸命先生の説明をメモしている子もいました。
後半では、同行されたお母さん方も、講師側で用意した浴衣で着付けを学び、
子ども達と一緒に記念写真を撮っていました。
いろんな帯の結び方やアレンジの方法等も学び
終了後には、浴衣のまま大宮のお祭りに繰り出した家族もいました。
会場の都合で、少人数でしか実施できませんでしたが、
参加した皆さんから、多くの高い評価をいただくことができ、
暑い中ではありましたが、運営サイドとしても企画して良かったと感じております。
<ふるさと学>大いなる宮居 氷川神社に触れる
境内を巡りながら歴史と文化を学ぶ
対象:全学年
日時:9月8日(土) 10:00~12:30、13:30~16:00
会場:武蔵一宮 氷川神社 /埼玉県立歴史と民族の博物館
講師:武蔵一宮 氷川神社 遠藤胤也先生、埼玉県立歴史と民族の博物館・大宮郷土史研究会
クラーク記念国際高等学校さいたまキャンパス 今窪一太先生、生徒(大塚さん)
夏休みが終わり、子ども大学も後期日程に突入です。今回は「<ふるさと学>大いなる宮居 氷川神社に触れる」です。残暑やにわか雨など天候が心配でしたが午前も午後も講義中は雨に降られることなく無事に実施されました。
まずは大宮にある武蔵一宮 氷川神社にて権禰宜 遠藤胤也先生説明のもと神様へご挨拶の儀式。おごそかな雰囲気で身を引き締めたあとは、立派な朱色の楼門、神域である蛇の池や大きなクスノキを実際に見ながらの由来、神社や神話の講義と、机上では学ぶのとはまた違う見学型講座となりました。
境内見学後に行われた座学で生徒たちが質問した内容を紹介します。
・なぜ氷川という名前がついたのすか?・なぜ蛇の池という名前なのですか?・なぜ池には鯉がいるのですか?・いつから氷川神社はあるのですか?・一番古い木はどのくらい前のものが残っていますか?・クスノキの樹齢はどのくらいですか?・一番えらい神様は誰ですか?・一番自慢できる神様は誰ですか?・全国に同じ氷川神社という名前がたくさんあるのはなぜですか?・一番きれいな場所はどこですか?・一番古いものは何ですか?・一番の宝物は何ですか?・今までで発見されたもので一番すごいものは何ですか?・在来生物は何がいますか?・どのような偉い人が来たことがありますか?・外国の人も来ますか?・集まったお賽銭は何に使われるのですか?・買い物も神社の装束で行きますか?・戦争の空襲のときは被害はありましたか?・どのくらいの時間働いていますか?
実際に境内を見学して説明を聞いた中からの質問や、今まで疑問に思っていたことなど多岐にわたり沢山の質問があがっていました。
神社の深い深い歴史や意味を知り、神社という場所が今までとは違う視点で見えてきて、今後は参拝するときの気持ちもきっと変わってくるのではないでしょうか。
座学のあとは、「さいたま」の地を知るスペシャリスト大宮郷土史研究会の瀧本さんたちメンバーによる大宮公園内を移動しながらの講義。歴史に登場する著名人たちも愛した大宮の地をたくさん教えていただきました。クスノキの枝のにおいや、大宮公園の地形など自分の五感を使った講義。暑い中、よく歩き、真剣に聞き、生徒みんなすばらしかったです。
そしてゴールは、埼玉県立歴史と民族の博物館。このまま大宮郷土史研究会の方の説明を聞きながら博物館見学をしたいところでしたが、今回はここの場所をお借りしてクラーク記念国際高等学校さいたまキャンパス 今窪一太先生による「発表(プレゼン)の仕方」の講義をいたしました。
なぜ「発表」についての講義なのか?それは…
一般の大学での卒論の代わりに子ども大学では修了式に一人一人壇上で、1年間の講義を受けての自分の意見を発表してもらいます。冒頭にもありましたが、子ども大学も後期日程に入ってきています。そろそろ「何を発表しようかな」と題材選びを意識するこのタイミングで今回の講義を設定いたしました。
今回はお手本として実際にクラーク記念国際高等学校さいたまキャンパスの生徒さんがパワーポイントを使用して「氷川神社について」を発表してくださいました。発表において注意すべき10のことがしっかり守られた見事なプレゼンに、生徒たちは自然と引き込まれていました。そして内容が氷川神社だったので今日学んだことのプラスにもなったのではないでしょうか。
今回の氷川神社の講義を通して、神社を身近に感じ、そしてさいたまをより一層好きになってくれれば、と思います。
<生き方学>理学療法士のお仕事紹介(スポーツ編)
体育やクラブ活動で役立つデーピングについて学ぼう
対象:5、6年生
日時:10月21日(日) 13:30~16:00
会場:人間総合科学大学岩槻キャンパス
講師:人間総合科学大学 リハビリテーション学科理学療法学専攻 吉田一也先生
この日の天気は清々しく、「運動の秋」にすぐにでも実践したくなるテーピングの実技講座でした。
人間総合科学大学の講座は、今年からは岩槻キャンパスで行われ、初めての講座は理学療法士であり医学博士の吉田一也先生です。
皆さんが体を動かしたくなるような音楽を吉田先生が体育館に響かせ、子ども達はのびのびと『U.S.A.』を踊り始め、体育館の中はいっきに明るく楽しいムードに包まれました。
人間総合科学大学は理学療法士を育成する保険医療学部があり、理学療法士のお仕事内容やお仕事の活躍先についての座学の授業から始まりました。
座学後はたっぷり2時間テーピングの実技の講座のスタートです。
まずは普段の自分の状態を知るために立ち上がり、片足立ち、足踏み、対になりお互いを押し合い力くらべをチェックしました。
そこからは足の親指にテーピングを巻き、親指に均等に力が入ると親指を浮かさず歩きやすくなることを実感しました。
巻き方の実技が進むほど先生への質問も活発になり、体育館の中はテーピングの効果を実感するかのように垂直飛びを試したり、走ってみたりと元気な5、6年生の姿で賑わいました。
持ち物のはさみについては、あまりよく切れないはさみを持ってきていた子は、テーピングのすっきりとした切り口と、剥がれにくくするための角を丸くする先生のはさみさばきを見て感嘆の声を漏らしていました。「よく切れるはさみ」とはこんなはさみなんだと、道具選びの経験という学びも得られたかと思います。
参加した5、6年生からは足の裏の痛みがあったので教えてもらってよかった、家族に貼ってあげたい、今までテーピングを貼る機会がなかったので貼っていきたい、学校の陸上記録会(幅飛び)で参考にしたい、怪我の時ではなく体が楽になるために使うことがわかってよかった、テーピングの巻き方が簡単だったので思い出して実践していきたい、などなどの感想がありました。
中には、こんな便利な道具はいつできたのか知りたくなりましたという感想もありました。調べてみると学びが深まりそうでいいですね。
実行委員の私達も5、6年生と一緒に親指に巻いて試してみました。通勤時の電車の揺れにも親指の力が働き、効いてる!!と意識して過ごしています。
<はてな学>まちづくり
対象:5年生
日時:10月27日(土) 14:00~16:30
会場:芝浦工業大学大宮キャンパス
講師:芝浦工業大学 システム理工学部環境システム学科 作山康先生
ダンボールシティは体と頭をフル回転で楽しめる講座となりました。
3段階でのワークを通し、街も子供も短時間で大きな成長をみせてくれました。
最初に個人ごとに思い思いの街づくり。
協力しながら橋を運ぶ子、天まで届けといわんばかりに高く、高くビルを積み上げる子、地道な作業を黙々と続ける子。
個性豊かな街は、大人が持つ既成概念の欠片もない自由な街となりました。
続いてグループワーク。積極的に意見を言える子、黙る子、そぉっと話す子、作業になると俄然張り切り輝く子、希望のダンボールを取り合うような場面もあれば、話し合い譲り合う場面も。
水中シティを作ろう。なんて発想を形にしようと奮起する姿もあり、グループ色がはっきり出た3つの街が出来ました。
そしてここから先は全体ワーク。街づくりの決まりを5つ作っただなのに、みるみる変わる。どんどん成長していく街は、今日の子供の学びを感じるステキな空間。住んでみたい!
講座終了後は皆んなで街解体。躊躇なく壊し片付けていく姿を見ながら、これから幾度となく訪れるピンチにも、いろんなやり方、考え方で乗り越え、自分の殻を壊しながら未来を作り上げる子供達の強さを感じました。
<はてな学>測量実習
対象:4年生
日時:11月3日(土) 13:30~16:00
会場:芝浦工業大学大宮キャンパス
講師:芝浦工業大学 工学部木工学科 中川雅史先生
まずはじめに、測量とは「測天量地」(天を測り、地を量る)という四字熟語に由来した言葉であり、器械(測量で使うきかいは器のきかいであると教えていただきました)を用いて、地上にあるモノの位置や大きさを測定し、その結果を数値や図で表現したり、地図や図面を作成したりする技術の総称であることや、あの伊能忠敬が伊能図を作る際に使った測量器について座学で学びました。
次はキャンパス内での測量実習。
測量の正確さをグループや個人で競うポイントラリーも合わせて行い、四年生のみんなは1位を目指して真剣に取り組んでいました。
まずはドローン測量。グラウンドでは澄み切った青空にドローンを見上げることができ、いい写真が撮れました。熊本地震でドローンが大活躍した話や、ドローンを操縦するには免許は不要だけれど、操縦場所に制約があることなど、プロならではのお話をしていただけました。
次に水準測量。「レベル」という器械と標尺を使用して高さの差を求めます。これは芝浦工大の二号館の階段で実施。このメモリの見方が地味に難しく測量士さんに何度も聞く、意欲的な姿も見られました。
最後は距離測量。伊能忠敬により近づけるように、精度の高い歩測の方法を学びました。歩測を体験した後の「トータルステーション」という器械の正確さには驚いていました。街で見かける測量士さんが使っている器械のなぞもスッキリとけ、大人も夢中にさせる約100分の測量実習が終わりました。
振り返りの講座では「なんのために測量したり、地図を作るのか」ということをみんなで考えました。その答えとして先生は「地図が十分に整備されていない国を支援するため」とおっしゃっていました。大人も知らない測量の謎がまた一つ解けました。そして最後に先生から「勉強すれば、出来る事が増えていくよ!」とのメッセージをいただきました。深い!
<はてな学>AI・VRを体験
対象:6年生
日時:11月10日(土) 10:00~12:00
会場:クラーク記念国際高等学校さいたまキャンパス
講師:AIエバンジェリスト 浜宮真輔先生
AI VR、よく聞くけど実際はどういうものかな?
先生がAI VR の現状を話し始めると子供たちは興味津々で話に引き込まれていきました。
AI VR をどのように使いたいかという問いかけに5~6人で1グループに分かれてディスカッション。
意見を出しあう時の約束事。
「いいね」と皆で声をかける、思いっきり好き勝手に考える、絶対否定しないを守って意見を出し合いました。
1回目は皆、緊張しているせいかなかなか自分から意見をだせず譲りあっている感じでしたが、2回目はみんなからの「いいね」に励まされ初めから手が挙がりあっと言う間にグループ全員の意見がでました。
大人顔負けの意見がたくさん出され、驚いたことに皆共通するのが世の中に役立つような事を考えている事でした。
そんな子供たちが作る未来は明るいですね。
<はてな学>いきものとの触れ合い
対象:4、5年生
日時:11月11日(日) 10:00~12:00
会場:さいたま動物海洋専門学校
講師:さいたま動物海洋専門学校 井守和寿先生、小松恒久先生、土岐修平先生
受付を済ませると教室に待っていたのは、ウサギやフクロウ、ヘビなど講座開始時間まで
触る事ができ、子どもたちは始まる前から夢中になっていました。
開始の挨拶後、近所の公園に移動。
子ども達は数の多い「ウサギ」と少ない「キツネ」役のグループに分かれ、ウサギがキツネに捕まらないよう、餌をとれるかをゲーム感覚で動物の特性を学んでいました。
ウサギは身を隠す能力(バリア)を上手く使ってキツネに捕まらないように逃げて、
キツネはウサギを捕まえるために挟み撃ちをする場面がありました。
そして、はじめは数の多かった「ウサギ」が少なかった「キツネ」よりも数が少なくなりました。
先生からはこの行動は食物連鎖の一連の行動の説明がありました。
次は「ザリガニ」と「ヨウ素」役、数名「外来種」役になり外来種がヨウ素をたくさん捕る事により、短時間で外来種があっという間に増え、在来種に及ぼす状況を体験。
外来種の侵略性の強さに改めて恐さを感じたようでした。
その後学校に戻り、動物たちの観察。
水槽の中の魚たちに餌をあげ、それぞれの魚たちの餌を食べ方の違いを理解し、動物
たちの普段の様子など先生や学生さんに質問したり、時間がとれればもっと動物たちと
触れ合っていたいようでした。
動物の観察だけでなく、食物連鎖において生き物や植物とのバランス、外来種をむやみに
放して他の生き物たちへの影響を体を使って学ぶ事ができました。
<ふるさと学>さいたま市での農業体験
対象:4年生
日時:12月2日(日) 9:30~14:30
会場:さいたま市見沼自然公園近くの農園
講師:のびのびファーム 小川尚先生、久保利人先生
当日は、雨が心配されましたが、子供達の日頃の行いが良いのか何とか雨も降らず、無事に開催することができました。始めは、先生から「意外と知られていないけれど埼玉県は小麦県なんですよ。」と豆知識を教えてもらい、麦踏みからスタートしました。麦踏みでは、子供達が10人ずつ横に並んで、足並みを揃えて少しずつ歩いていきました。「雑草みたい」と麦の新芽を始めて見た子供達も多かったようです。また、秋の収穫で残った里芋を獲れた子もいました。
続いて、竹を使ったお椀作りに挑戦しました。ノコギリを使ったことがない子供たちいて、最初は腰が引けて、なかなか上手に出来ない子も、頑張って作った自分用のお椀に満足そうでした。
そして、残った竹を持って、場所を移動して、今日のメインイベントの餅つきです。
埼玉県で収穫されたもち米を使って、お腹一杯お餅を食べました。
子供達は、もち米を炊く、炊いたお米をついてお餅にする、作ったお餅を一口サイズに分ける、それぞれの工程を体験しました。
もち米を炊くための薪づくりを担当する人、お餅を突く鋤の重さにびっくりする人、突きたてのお餅の熱さに苦戦する人など、大変だった分、みんなと協力して出来上がったお餅は格別な味だったことでしょう。残った竹でお箸作りに挑戦する子もいました。
お雑煮や黄な粉餅、あんこ餅、大根餅、醤油、納豆餅など、種類も豊富で、自分で作ったお椀に入れて楽しい思い出が出来ました。
<生き方学>学習発表会および修了証授与式
対象:全学年
会場:12月22日(土) 14:00(受付13:30~)
場所:市民会館おおみや小ホール
平成30年度子ども大学SAITAMAの最後の講座である、
学習発表会&修了証授与式が執り行われました。
多少の欠席者はおりましたが、
100名近くの多くの学生と、その保護者、兄弟姉妹にご参加いただき、
盛大なものになったのではないかと思っております。
発表は、6年生、5年生、4年生の順に行い、
4年生も6年生の発表をよく見て、
上手に出来たのではないかと思います。
パワーポイントを使っての発表や、2人での共同発表、
スピーチ、ポスター、絵、紙芝居、あいうえお作文、
そして、習字もありました。
この半年、学んできたことや、将来の夢につながったことを
発表してもらい、主催者としては大変うれしく思います。
折角、年末のお忙しい中、参加したわけですから
できれば、今日の発表会について帰り道やおうちでも話題にしてもらい、
もうひとつの学びにつなげていっていただけたらと、
思っているところではあります。
子ども大学SAITAMAは、また来年も実施されます、
今回参加できなかった子供たち、
来年、新4年生になる子供たちには、
ぜひ、たくさんの応募をお願いしたいところではあります。
よろしくお願いいたします。